韓国の子ども向け英語教育熱が斜め上な件。「子どものため」になる英語教育って何だろう…?

韓国というと、日本以上に教育熱心な国であるという印象はありませんか? 大学入試の応援風景や、警察の白バイに運ばれる受験生の映像を見たことがあるという方も多いのではないかと思います。

実際、子どもに対する教育熱はすさまじいものがあるんです。 今回は、韓国の子ども向け英語教育事情を取り上げ、子どものためになる英語教育がどんなものかを考えてみたいと思います。

本当に韓国は英語教育にも熱心なの?

まず、韓国における英語教育事情を簡単に確認します。 何となく「韓国は教育熱心」というイメージがありますが、実態はどのようなものなのでしょうか?

小学3年生から英語は必修科目

日本では、2011年度より小5・6で英語が必修になりました。 まだ、算数や国語などのように検定された教科書を使い、成績をつける「教科」ではないのですが、英語学習そのものは開始されています。

韓国では、日本よりはるかに早く1997年から初等学校第3学年(小学校3年)以降を対象に英語が必修科目となりました。 現在、第3・4学年では週に1時間(年34時間)、第5・6学年では週に2時間(年68時間)が英語学習に充てられています。

年68時間というのは、音楽や美術と同じ。 英語が立派な教科として小学校の教育課程に組み込まれていることが理解できます。

【参考】韓国における小学校英語教育の現状と課題 | 文部科学省

韓国の小学6年生レベルは日本の中学2年生修了レベル

文部科学省の調査によると、韓国の初等学校の4年間で履修する英語のボキャブラリーの数は450語程度であるといいます。

【参考】教育目標・内容と指導方法 | 韓国における小学校英語教育の現状と課題 | 文部科学省

これに対し、学習指導要領によれば日本の中学校3年間で学ぶ単語数は1200程度です。 実に日本の中学生の覚えるべき単語数の4割ほどを、韓国では初等学校段階で覚えてしまうことになります。

【参考】中学校学習指導要領 外国語 | 文部科学省

韓国の初等学校へ6年生の英語の授業の見学に行った研究者の印象では、授業内容は日本の中2レベルのものであったということです。

【参考】韓国の小学校英語教育の現状 - 教材を中心に(新課程への移行期間に見る)

以上より、韓国では初等学校修了時点で日本の中2程度のレベルまで履修し終えていると考えてもよいでしょう。

韓国ではどうやって英語教育の質を高めているのか?

韓国では、初等学校段階で日本よりも 先に 英語必修化を実現し、現在も日本より長い時間を英語に割いていることが分かりました。

それでは、質の面ではどのような工が取られているのでしょうか?

丸暗記ではなくコミュニケーション重視にかじを切る

韓国教育というと、幼い頃から学習塾に入れて丸暗記…というイメージがないわけでもないのですが、英語 に関して はそうしたイメージはもはや過去のもののようです。

小学校における英語の授業は通常の教室ではなく、家庭科や美術の授業のように特別教室で行われることが一般的だといいます。 空港やショッピングセンターなどを模したコーナーもあり、実際に海外に行ったときに遭遇するであろう状況を想定して、英会話が学べるようになっています。

【参考】アジアの英語教育事情

前節でご紹介した研究者が見学した授業でも、授業進行はほとんど英語で行われたようです。 また、自分の友だちを招待するための「招待状」を英語で書くなど、英語のリスニング・スピーキング・ライティングを重視した内容でした。

このように、韓国の英語の授業は必ずしも暗記一辺倒ではなく、 英語によるコミュニケーションを重視した内容 となっています。 覚える内容が日本よりも多いだけでなく、質の面でも確かな工夫が行われているわけです。

英語を"勉強する"のではなく"体験する"教育

韓国の初等学校(小学校)向け英語教育の特徴は、「英語を体験する」という一言に集約されます。

海外で遭遇する状況に合わせた特別教室や招待状の作成だけではありません。 これ以外にも、自治体が運営する「英語体験センター」に週2~3日無償で通うことができたり、英語の課外授業(週3時間)があったりと、英語体験を増やす工夫が多く行われています。

ただし 、必ずしもすべてがうまくいっているわけではなく、巨額の公費と次官を当時ながら大失敗に終わりそうな 取り組み もあるようです。 その一つが、次にご紹介する「英語村」でした。

韓国英語教育の闇「英語村」とは何?

韓国英語教育の「闇」ともいえる英語村とは、一体どのようなものでしょうか? なぜ失敗に終わったのでしょうか?

そこには、決して日本も無関係とは言えない英語教育のトレンドの変化が背景にありました。

体験型英語教育施設のはしり「英語村」

「英語村」とは、小~大学生だけでなく社会人も参加できる英語キャンプです。 韓国国内にありながら、中の環境は完全に海外が再現されたかたちになっており、参加者は24時間英語漬けの生活を送ります。

みっちり「英語漬け」になる期間を作れるという触れ込みで始まった英語村は、留学が不要であることもあって、韓国各地に22カ所も作られるほどの人気を誇ったといいます。

手続き へ">巨額の赤字で廃業 手続き

しかし、一時は流行した英語村も10年を過ぎる頃には運営の続行が難しくなっていきました。 特に、韓国で最初に作られた北西部京畿道坡州(パジュ)の英語村は、12年間の累積赤字に耐えきれず2016年に廃業 手続き に入ったようです。

【参考】巨額の税金かけ廃業する京畿道の「英語村」

一日の短期英語体験に訪れる人は多くても、長期間滞在してお金を落とす参加者は思ったほど多くなかったのです。

今は子どもの英語もオンライン英会話が主流

英語村に人が集まらなかった理由は、オンライン英会話の隆盛でした。 オンライン英会話とは、主にSkypeという無料通話サービスを使ってインターネット上で授業を行う英会話サービスのこと。

オンライン英会話なら、わざわざ英語村に何週間も滞在するまでもなく、手軽かつ安価に英語のコミュニケーション力を身につけることができます。

オンライン英会話は、英語村に代わる「体験型英語教育」の柱として、韓国では一般化しています。 子ども向けの英語教育も、英語塾とともにポピュラーな手段としてオンライン英会話が定着しているわけです。

ここまで、韓国の子ども向け英語教育事情を見てきました。 初等教育レベルにも英語教育が根付くとともに、コミュニケーションを重視する方向へ教育内容も徐々にスライド。 インターネットの発達によって、英会話もオンライン上で手軽に学べるようになりました。 その結果、「英語村」のようなリアルな場からインターネット上へ、英語教育の場は移ったのです。

子ども向けオンライン英会話のおすすめベスト5

日本でも、自宅でリーズナブルに、しかも楽しく英語教育を受けさせられる子ども向けオンライン英会話が 今後は 主流になっていくことでしょう。

現段階でおすすめできる子ども向けのオンライン英会話サービスを5つご紹介しますので、興味の持てるものがありましたらぜひ無料体験を試してみてくださいね。

ハッチリンクジュニア

ハッチリンクジュニアは、3歳から15歳を対象にSkypeを利用してオンライン授業を行うサービスです。

はじめて英語を学ぶ子ども向けのコースもあるので 安心 です。 一つのアカウントで家族が英語レッスンを受けることも可能なので、家族共通の話題をつくることにもなります。

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ヒューマンアカデミーランゲージスクール

日本人講師による授業と、ネイティブ講師によるオンライン授業を組み合わせるかたちでレッスンを進める英会話スクールです。

まず、教室で日本人講師から単語や文法の基礎を学びます。 テキストは文部科学省の指導要領に沿ったオリジナル教材です。

次に、学んだ内容を基に外国人講師とのマンツーマン授業に臨みます。 マンツーマンと言ってもそばに日本人講師が控えているので、フォローしてくれます。 こうした二種類の授業を重ねることで、「外国人講師の前で言葉に詰まる」リスクもありません。

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子ども英語塾のヒューマンアカデミーランゲージスクール

hanaso kids(ハナソ キッズ)

Skypeを用いたオンライン英会話サービスで、講師はフィリピン人女性が中心となります。

4歳から15歳までを対象としており、追加料金が一切発生しない月額プランや「週額プラン」を用意しているので、子どものスケジュールや体調に合わせて柔軟に授業の予定を組むことができます。

年齢やレベル別の教材が豊富に揃っており、楽しく確実に学習を進められます。

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子供向けオンライン英会話 hanaso kids(ハナソ キッズ)

Kids Star English

Kids Star Englishは、フィリピンセブ島の講師によるSkypeを用いたオンライン英会話サービスです。 対象年齢は3歳から中学生までと幅広く、英語が初めての子どもを楽しませる教材がいっぱい揃っています。

保護者用のマイページが用意されるので、講師からのコメントや子どものレッスンの進捗度合いを逐次チェックすることができるようになっています。

Kids Star Englishの申込はこちらから
KidsStarEnglish

リップルキッズパーク

3歳から高校生を対象としたSkypeオンライン英会話サービスです。 9段階のレベルチェックで最適なレッスンを提供するシステムを採っています。

毎回のレッスンのたびに講師が「レビュー」をまとめてくれるので、それを基に毎回予習・復習を行うことができ、英語学習の習慣化につながります。

リップルキッズパークの申込はこちらから
子供英会話のリップルキッズパーク

子どもの英語教育は楽しくないと意味がない!オンライン英語は一つの解決策

子どもの吸収力が高いことは確かですので、英語もできれば小さい頃から親しんでほしいと思うのが親の情というもの。 韓国では、日本より質量ともに充実した英語教育を小学校3年生レベルから受けています。

とはいえ、親からの押しつけになってしまうのはちょっといやですよね。 子どもが楽しく学ばないと意味がありません。 押しつけではなく、楽しい英語教育を。

紹介したオンライン英語は、そうしたニーズに対する一つの解答になっているかもしれません。

子ども向け英語教育サービスに関心のある方は、ぜひ一度試してみてください。 体験は無料ですし、入会を強引に勧められることもありませんので、 安心 してくださいね!

編集:GOTCHA!編集部

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