イギリス、ロンドンの最新アトラクション“ZIP WORLD LONDON”を、川合亮平さんが体験したレポート。

イギリス英語と大阪弁を駆使して、枠にとらわれない活動を 展開 している 川合亮平さん が、この夏、イギリスに滞在中。現地での最新情報をレポートしてくれます。今回は、イギリスで話題の最新アトラクションに挑戦しました。

こんにちは、ロンドンから川合亮平です。

こちらの最高気温は、日本のそれに比べて10度くらい低いです。

朝晩は、フリースジャッケットを着て歩いている人がいるくらい。

「夏はカッ!と暑くなくちゃ。蝉もジャンジャン鳴いてなくちゃ」という方には物足りないかもしれませんが、暑さに強くない僕には丁度いいです。蝉の姿も見えません。

ちなみに 、蝉って英語で cicada(シィカーダ)って言いますけど、イギリス人にはこの英語は(少なくとも僕の浅はかな経験上)ほとんど通じません。

そもそも 、その虫自体を知らない人が多いから。

まあ、昆虫博士には通じるでしょうけどね。

ロンドンのど真ん中にスリル体験スポットがオープン!

さてさて、先日、ロンドンの空を鳥のように舞う体験ができる!という情報を聞きつけやってきました。

そのアトラクション名は、 ZIP WORLD LONDON

ZIP WORLD LONDON が設置されている、Archbishop’s  Park の入り口。ロンドンのど真ん中だけど、観光スポットではないので閑静なエリアです。

Big Ben や London Eye(観覧車)などがある、ロンドン観光地のメッカ、ウェストミンスター駅から歩いて5分ほど。まずは現場に向かう様子を動画でご覧ください。

このスリル・アトラクション ZIP WORLD LONDON、夏の初めにパリのエッフェル塔で開催した後、こちらロンドンにやってきました。

世界で最大、最高強度の ZIP LINE (ジップライン)、とのこと。

ZIP LINE というのは、高所に張られたワイヤーのことで、これを伝って滑り落ちる、という(絶叫)アトラクションです。

俗にいう“ターザン”ですね。

僕、怖がりなんですが、 同時に 高いところ好き、でもあるんです。

今回は、「怖いかな、でも高いとこ行きたいな、いやでも怖いよな、でもやっぱ高いところからロンドンの街を見たいよな」というシーソーゲームが自分の中であり、結局、チャレンジすることにしました。

さて、では ZIP LINE 体験の準備を始めましょうか。

準備は入念に。

チェックインして、(わりにあっさりした)安全ビデオを見ます。

そして、安全装置を身体に装着!

文字通りの“命綱”ですからね、結構入念に締り具合とかをチェックします。

インストラクターの人がとっても親切に指導してくれます。

「Are you nervous? (緊張してる?)」とか優しく尋ねてくれたり。

ホント、丁寧でしたよ。

何回も「Are you nervous?」「Are you OK?」って聞いてくるんでしまいには、「もうええわ! 何回同じこと聞くねん!」って言いそうになりましたが。

大阪人のなのでご了承ください。

とにかく、よし、装着 完了 (だと思う)。

塔に登りましょう!

10階ビルの屋上からターザン

滑り落ちる塔の高さは35メートル、10階のビルの屋上から「あー、あ・あ?」ってターザンする感じ。

225メートルの長さを滑り落ちます。

10階の高さまでは階段で(エレベータはなし)登ります。

あ、そうそう、イギリスではエレベータは lift って言いますね。elevator って言うと「けっ、こいつ、アメリカかぶれか」って思われる かどうか は知りませんが、とにかくイギリスは、lift です。

頂上まで登って、先客4、5人が滑り落ちるのを待って、自分の番。

ロンドンのど真ん中の高所だけあって、眺めは最高でしたよ。

House of Parliament(国会議事堂)、London Eye(大観覧車)、Big Ben、The Shard(西ヨーロッパで一番高い展望ビル)などなどが一望できるのだ。

よし、じゃあ、Let’s Zip -slide!!

爽快!体験。

全然怖くないと思ってたけど、いざ自分の番が来て、器具を ZIP LINE に装着してもらって、飛び降り台(って言うのか知りませんが)に立つとさすがに「ひえ?」ってなりました。

だって、目の前に小さい下り階段があって、3段ほどで切れてて、それ以降は、はるか下の地上なんですから。

チェックインしてから滑り落ちるまで、なんだかんだでだいたい40分くらい。

なかなかの体験でしたよ。

アドレナリンが出て、スカッと爽快な非日常体験、単純に楽しかった!

もう1回したいくらい。

ちなみに 、滑り落ちる速度は最高で時速50キロにまで上ります。

 

時速50キロって書いても実感が沸かないと思いますので、比較対象を引っ張り出してみると・・・。

世界最速の男、ウサイン・ボルトは時速44キロらしいので、それよりも速い。

動物界でいうと、ネコの本気最高速度が時速48キロらしいので、ネコの本気にもギリギリ勝つ速度。

サイの本気最高速度は時速50キロらしいので、お尻にツノ刺さるか刺さらないかのギリギリの感じで行く感じ。

ライオンの本気最高速度は時速58キロらしいので、これはもう、バックリいかれますね。足から何から。

あと、オオカミに至っては、本気最高速度は時速70キロらしいので、逃げる余地もなく、余裕でまず首根っこを正確無比にいかれると思います。

って何のや・・・。

まだ誰も見たことのないロンドンを見られるこの ZIP WORLD LONDON、

7月12日から12週間の期間限定で絶賛開催中です!

ちなみに 、関係者によると、チケットは「飛ぶように売れている」ということ。

鳥のように飛ぶ体験のできるアトラクションのチケットが、鳴かず飛ばずだったらどっちらけですが、飛ぶように売れてるとのこと、何よりだと思います。

この、LONDON ZIP WORLD は、実は今年初めての試みなんですが、興行的に成功すれば、来年以降の定期開催の 可能性 も十分にあり得るとのことです。

【価格】 大人:£22.50 学生:£18.50 子供(8歳以上):£16.50※その他グループ割引・セット割引もあり。

【開催時間】
10am ? 7pm

(おまけ)帰り道に・・・・

あ?、楽しかった、ということで、帰宅するために近隣のウォータールー駅に向かって歩いていました。

すると、こんな風景にでくわしました。

「あ、なんかの撮影してる!」

ロンドンの街は(ハリウッドや英国産)映画やドラマにとって、大人気の撮影場所なんです。

結構頻繁にいろんな場所で撮影が行われているようですが、

僕はロンドンの街をけっこうウロウロしてる割に、回初めてこのような現場に遭遇しました。

 

警備の人に聞いてみました

“What are they shooting?”

 

すると、

“It’s a movie called The Mountain Between Us.”

という答え。

 

さらに聞いてみました

“Who are the actors?”

 

そしたら、

“Kate Winslet.”

だって。

 

へ?!ケイト・ウィンスレットがあそこにいるんだ!

僕、結構、彼女好きなんですよね(誰も聞いてないと思うけど)。

もっと近くに行って状況を見守ってもよかったんですが、生ウィンスレットを拝むことなく、しばらくして現場を後にしました。(だって、夕飯時でお腹空いてたから)

調べるとこの映画のようですね。

そんなわけで、ロンドンから川合亮平でした。

またね。ばいなら?。

川合亮平の本
こちらもおすすめ!

川合亮平(かわい・りょうへい)
英語インタビュアー、通訳・翻訳者、ライター。 All About イギリスガイド。特徴は、イギリス英語と大阪弁を話すこと。枠にとらわれない活動を 展開 中。登場メディアは多岐に渡る。東京、ときどきロンドン在住。詳細は こちら

SERIES連載

2024 03
NEW BOOK
おすすめ新刊
観光客を助ける英会話
詳しく見る
メルマガ登録